霧多布湿原の生成過程
霧多布湿原は、北−西-南の三方を丘陵に囲まれ、東は浜中湾、琵琶瀬湾に開き、南北幅は約9km、東西幅は3〜4km、面積は釧路湿原、サロベツ原野に次ぐ日本第三位の3,168ヘクタールに及び、海抜3m以下の弓形をした低湿地帯である。
湿原の大部分はミズゴケの泥炭地で、その厚さは0.7から2.6mとなっており、北半分には旧砂丘列が平行して南走し、泥沼、長沼、小長沼、ジュンサイ沼などの池沼が帯状に並列している。
一方、南半分は琵琶瀬川、二番川、一番川が樹枝状広がり美しい湿原の景観を形づくっている。
植生は、ミズゴケ泥炭地はヌマガヤ−ヨシ群落でおおわれ、河川の自然堤防地や池沼に囲まれた湿原は、高層湿原に傾斜したワタスゲ−ヤチヤナギ群落が占め、霧多布湿原を特徴づけるミズゴケのブルトが発達している。
また、河川の流域はヨシ−イワノガリヤス−スゲ類群落が占め、湿地林はハンノキ林が主体となっており、点在する池沼には、ミツガシワ、ミズドクサなどの挺水植物群やタヌキモ、ネムロコウホネ、エゾヒツジグサ、ジュンサイなどの沈水・浮葉植物群が占めている。
この霧多布湿原の泥炭地はミズゴケの高層湿原が主体で大正11年12月12日に約803ヘクタールが国の天然記念物「霧多布湿原泥炭形成植物群落」にしていされており、この生成過程は学術的にも貴重な存在となっています。
(観光協会作成『北の自然王国きりたっぷ湿原』より)
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